もっけ 3巻 「ケサランパサラン」より

アニメ6話の「ケサランパサラン」は、かなり原作を改変していたのね。
漫画版だと過去に瑞生がケサランパサランを飼っていたと言う設定があって、再びケサランパサランを拾った瑞生がその時の「良き思い出」を思い出すと言うのがミソ。
彼女の記憶では白粉を食べ、飼った直後に両親が訪ねて来るなどケサランパサランは幸運と結びついていた。しかし曖昧な記憶を探っていくうちに、ケサランパサランのせいで母と祖父が喧嘩をして母親の機嫌が悪くなったので、自らの手で捨ててしまったと言う本当の記憶を思い出す。
そして現在。瑞生は今度も拾ったばかりのケサランパサランを捨てる。憂鬱になるものの、両親が訪ねて来ると言う言う知らせで元気を取り戻す。
アニメで描かれた学校での幸運な出来事は原作には無くて幸運も不幸も表裏一体みたいなのが原作の持ち味なのかな。テンサラバサラの持ち主だったご婦人も、傍目に見ると不幸続きだけど、本人からすると幸運を実感していただろうし、ラストのオチで両親が訪ねて来るのも単に忙しくなるから早めに来ると言うだけなんで、これが本当に幸運かどうかは本人のみぞ知る。
面白かったんで、他の話も原作を調べてみたいところ。